大林宣彦監督作品【この空の花・長岡花火物語】を観た。
レビューを書くには、あまりにも情報量と溢れる思いが多過ぎる映画。 昔、毎年のように通っていた長岡花火。 昨年久しぶりに、長岡の空を見上げた。 富山の花火と同じ、空襲で亡くなった方々への慰霊のためのもの、 ということは知っていたけれど、 私が見上げていた花火は、私が思っていた以上の 沢山の思いと強い意志が込められていた。 以前、高齢者福祉に携わっていたこともあって じーちゃんばーちゃんたちから戦争のこと、 戦場では殺すか殺されるかなんだ、ってこととか 気付いたら周りの仲間は死んでて自分だけ生き残ってた、ってこととか 富山大空襲のときは富山のマチナカから火が出ているのを 山から見てるしかできなかった、ってこととか 身体の一部が焦げた人が助けを求めてきた、ってこととか 私はリアルに話を聞く機会があって、 だからこそ、今の平和に心から感謝できる。 いま、戦争を知る人からリアルに声を聴けるのは、いま。 過去の悲惨な出来事を無かったことにするんじゃなくて その出来事から何を学ぶのか。 すべては今に繋がっていて、 今はイツカドコカに繋がっていく。 「世界中の爆弾が花火に変わったら きっとこの世から戦争はなくなる」 「まだ戦争には間に合うかな?」 いま、なにを選ぶのか。 どんな未来に繋ぐのか。
by hirune-ya
| 2012-08-13 16:13
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